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【兄は障害者】荒れ狂う家庭で失った「私の居場所」。心の支えはどこ? #4

文・心音(ここね) — 2017.6.23
“私の兄は、障害者”。見て見ぬ振りして、直視できない現実を避けるように生きてきた、妹目線の連載です。 家が落ち着ける場所ではなく、もはや不安と恐怖を感じるだけに変わっていった私は、心の拠りどころを求めるようになります。

【兄は障害者】vol. 4

誰に甘えたら良いかわからずに孤独感が募る

母に「小さいころの私って、どんなタイプだった?」と聞いてみると、「あんまり手のかからない子だったよ」と言います。どちらかというと、周りの目を気にしたり様子をうかがったりしている印象が強く、どこか一歩引いた考えをする傾向があるとか。「今、自分が置かれている状況」を察するクセがついたのも、家で暴れていた兄を見ていたことが大きな要因だと感じています。

家庭が荒れている真っ只中、10歳の私は学校で起こった出来事や友だちとのことなどを両親にたくさん話したい!という欲求や、純粋に甘えたい気持ちもありました。しかし、兄が突然やって来ては怒鳴り散らしたり、父の帰宅を待っていても兄との取っ組み合いが始まったり……。両親は私のことを見る余裕なんて、全くない状況でした。

心の支えを求めて、部活動を始める

父がギターやピアノをやっていたこともあり、その影響で音楽が昔から好きだった私は、小学校ではブラスバンド部に入ることになります。それが、私にとっては運命の出会いでした。金管楽器の花形といえばトランペット! と思っていたので、これがやりたいと率先して手をあげましたが、当時身長が160cm近くあった私は「大きい楽器が持てる」という理由でなぜかユーフォニアムという楽器になりました。

「なにこの大きいやつ? 全く知らない…」。構えた姿もなんだかボテっとしていて、トランペットみたいにパリッとしてない! と始めたばかりは不満タラタラ。ピアノは鍵盤を叩けば音がなるのに、金管楽器はまずマウスピースで唇を振動させてバズィングさせないと、音すら出ません。なんだこの難しい楽器は……! と放課後の部活動で、毎日格闘していたことを今でも覚えています。

喜怒哀楽を受け止めてくれたのが音楽だった

いつの日からでしょうか、楽器を触ることが楽しくなったのは。今日はどんな音を出そう? もっと良い音が出たら、こんな曲にチャレンジしてみたい。そんなワクワク感を覚えながら、一緒に練習し合奏する仲間たちとともに部活動は次第に心の支えとなっていきました。

両親にゆっくり時間を取って話を聞いてもらったり、甘えることができなかった私は、喜怒哀楽を自分の中に溜め込むこと多かった気がします。その代わりに、思いっきり楽器に感情をぶつけることは、何よりも安心感がありました。「悲しい時」「怒っている時」「楽しい時」。楽器は、どんな時でも、逃げずに私を受け止めてくれる “パートナー” となりました。まるで、今日あった出来事を語りかけるように、楽器を触ることが自分にとって欠かせないルーティンになっていったのです。

発表会を楽しみにしてくれる両親

「学校で、今こんな曲練習しているんだ!」「今度、発表会があるから見に来て」と両親に話すと、普段は忙しい2人が予定を合わせて聴きにきてくれました。私自身の支えでもあった音楽ですが、後から聞いてみると両親も支えになっていたとか。兄に対して手を焼いていたので、自分の子どもが楽しそうに過ごしている姿は、子育てに悪戦苦闘する日々の中では唯一の救いだったと言います。

しかし、私が楽器にどんどん夢中になるいっぽうで、暴力的だった兄が次第に閉鎖的にに変わっていきました。何日も家から出ない日が続いたり、お風呂や歯磨きすらしなかったりと引きこもり状態に。あんなに暴れていたのに、部屋に閉じこもる姿は、精神的なバランスが崩れ始めた前兆だったのかもしれません。


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