【FPがズバリ解説】アラサー女子は「保険に加入」すべき?

文・拝野洋子 — 2017.6.4
“保険”と聞いたとき何を想像しますか? 事故、病気、最悪の場合死亡など、あまりいいイメージはないかもしれません。 ただ、例えば「旦那さんが若くして亡くなったけど、保険金が出たから助かった」なんて話を聞いたことはありませんか? これって“保険に入っていたおかげ”なんです。

■そもそも、どんな保険があるの?

“保険”と言っても様々。主要な保険をご紹介します。

1:終身保険・・・被保険者が死亡するまで、保険金の支払いが保障されている保険です。保険料が比較的高いのが特徴です。

2:定期保険・・・一定期間、死亡保険金の支払いが保障される保険です。返金されることはないため保険料は安く、某生命保険会社では死亡保険金500万円で、60歳まで保険料の支払いは月額約850円でした。

3:共済・・・何歳で加入しても掛け金が月額約2,000円と安く、入院給付金にも死亡保険金にも対応しています。JA、コープ、全労済が有名ですね。

4:医療保険・・・掛け捨てのものが多いのですが、健康だと祝い金が出るタイプ(保険料は高い)や婦人病などに手厚い女性向け保険も用意されています。

■万が一の時、ダメージを緩和できる

例えばもし家族の大黒柱が亡くなったとしたら、「これからどうやって生活していけば良いの?」と不安になりますよね。

そんなトラブルに見舞われたときの、“ダメージを緩和する”ことこそが保険に入っておく最大のメリットと言えます。悲しみに暮れているときに、生活費の心配までしたくありませんもんね。

・終身保険は貯蓄がわりなることも!
終身保険は貯蓄がわりになることも。某生命保険会社の終身保険は、30歳女性の死亡保険金は200万円で、保険料月額約2,000円と意外と安いのです。ただし、終身保険は途中で解約すると元本割れになる可能性もあるので要注意。30年は解約しないつもりで加入し、収入の10%ほどの無理のない保険料のものがオススメです。

もう1つ保険のメリットは、生命保険料(最高4万円まで)・地震保険料(最高5万円まで)など、控除(こうじょ)を受けられ、年末調整や確定申告で所得税が一部還付されるものもあること。

・ただし保険料の払い過ぎは金欠の原因に
「もし早死にしたら?」「交通事故にあったら?」「病気やケガで働けなくなったら?」など、心配事を考え出すとキリがありません。

自分の身に起こりうるトラブル全てに保険をかけていては、お金がいくらあっても足りないでしょう。“保険貧乏”にならないためにも、収入と保険料のバランスを考え、保険をかける範囲を絞りましょう。

■アラサー女子は保険に入るべき?

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アラサー女子だと「私、養う人も守る人もいないから、保険に入る必要ないんじゃない?」と思っている人も多いでしょう。

しかし、自分自身が働けなくなる可能性もありますよね。

会社員ならハローワークの失業等給付、長期療養したときの傷病手当金(健康保険)などがありますが、保険料の安い共済や就業不能保険などにも入っておくことをオススメします。

<その他、保険の豆知識>
1.結婚したとき、夫の保険に一緒に入れてもらうのも一つの手。医療保険に入っておけば、出産で帝王切開になったときに給付金が出る。

2.シングルマザー。掛け金の安い共済、働けなくなった場合の就業不能保険や、万が一の死亡に備えた定期保険も検討を。

3.転職する場合、特に会社員から自営業になるとき、保障額は多めに。

4.貯金額が100万に満たず金銭的に余裕がないのであれば、保険料に無理がない共済がオススメ。

5.持ち家でミセスのアラサー女子に、火災保険や地震保険は必須。賃貸の人も家財だけは入っておいたほうが良いでしょう。

■契約前には保険内容をよ~く確認して

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契約前に保険内容をしっかりと確認するようにしましょう。

保険料や保険金額にばかり目がいき、大事な“保険の種類”や“どんな場合、誰に、いくら、いつまでに支払われるか”を理解しないまま、保険に入っている人も多いようです。

不明な点は、保険代理店やFPに遠慮なく聞いて、事前に解決しておくことが重要です。


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